総合技術監理部門受験者の方を対象に、総合技術監理部門それぞれの受験科目に合わせた私の勉強法の一端をご紹介します。(平成27年度総合技術監理部門合格)

注)本試験制度は随時更新されていきます。最新の試験制度に関する情報は公益社団法人日本技術士会のホームページをご確認ください。

|総合技術監理部門

技術士第二次試験総合技術監理部門突破を目的とした合格までの各ステップでの対策ポイントのご紹介です。(平成27年度時点の試験制度に基づきます。)

●受験の動機

 私の専門は電気電子分野ですが、会社勤務時は幅広く品質管理、生産管理分野などの業務も担当しました。そこでは経済性、安全、人材育成などマネジメントも含めた総合的な視点が要求されます。そういう経験を生かす上でも総合技術監理部門を取得し、今後の仕事の幅を広げたいとの思いがありました。

●試験の特性

〇総合技術監理部門の試験科目は、必須科目と選択科目があります。総合技術監理の選択科目とは、総合技術監理部門を除く技術部門のうち、あらかじめ1つの科目を選択するになっています。これは他の技術部門の1つの第二次試験を受験することを意味しています。私の場合、すでに電気電子部門に合格しているので選択科目免除で申請しました。したがって必須科目だけの受験となります。
〇平成27年の受験申込み案内に応募資格として、科学技術に関する業務について、次の期間従事していることとありました。ここでの科学技術に関する業務とは、科学技術(人文科学のみに係るものを除く。)に関する事項についての計画、研究、設計、分析、試験、評価(補助的業務を除く。)又はこれらに関する指導の業務となっています。この科学技術に関する業務は重要で、受験申請時点で技術士に相応しい業務の実績を求められています。
加えて、総合技術監理部門・必須科目の内容は次の通りと記載されています。
 
ⅰ.安全管理に関する事項
 
ⅱ.社会環境との調和に関する事項
 
ⅲ.経済性(品質、コスト、生産性)に関する事項
 
ⅳ.情報管理に関する事項
 
ⅴ.人的資源管理に関する事項
さらに業務経歴票の業務内容の詳細の記入要領に、総合技術監理部門を申し込む場合は、総合技術監理の視点(経済性管理、人的資源管理、情報管理、安全管理、社会環境管理)から記入するとあります。

●受験申込書

〇総合技術監理部門の試験は、必須科目と選択科目があります。私は既に電気電子部門に合格しているので選択科目免除で受験申し込みをしました。
〇業務経歴票と業務内容の詳細については、総合的な技術監理に係る諸課題に対応でき得る能力を有する技術士としてふさわしい業務を行ってきたことが伝わる記載上の工夫が大切です。特に業務内容の詳細は、総合技術監理の5つの視点「経済性管理」「安全管理」、「人的資源管理」、「情報管理」、「社会環境管理」から記入することが求められています。
※平成27年度は、平成22年度のような技術体験論文の作成はなく、その代わりに受験申込書に技術内容の詳細として720字以内(図表は不可。半角も1字とする。)で作成する形式となっています。業務経歴と業務内容の詳細は、筆記試験合格後の口頭試験で試問されます。

●筆記試験対策

〇筆記試験日は平成27年8月4日(土)でした。午前は択一式問題、午後は記述式問題でした。
〇択一式問題は、私の場合、今は絶版となりましたが(社)日本技術士会発行の”技術士 制度における総合技術監理部門の技術体系(第2版)”を参考に、キーワードをしっかりと拾い上げ、自分の分かっているところ、分かっていないところを明確にできるところまでできるだけ落とし込みました。また、新しい技術についてもフォローしておくようにしました。
〇記述式試験は、3時間30分で問題は1題というパターンでした。出題は社会性のあるテーマが選ばれているように思います。過去問を確認し出題傾向を確認してみて、自分の経験した業務に当てはめて解答文が作れるようにならないといけないと思いました。普段から社会の動向や話題に関心を持つようにし、自分の経験した業務に関連付けて考えるよう意識しました。また限られた時間で一定量の文章を書くことが要求されます。平素の訓練で素早い対応力を鍛えておくことが大切です。自分がよいと思った参考書の解答例などを手書きで何度も清書することも役に立ちました

●口頭試験・試験準備スケジュール

〇筆記試験の合格通知が平成27年10月31日に郵便で届き、口頭試験の日時、場所も記載されていました。私の口頭試験日時は平成28年1月9日(日)午後□時で、場所は東京でした。
〇平成22年度の電気電子部門の時と同様に、平成27年11月の筆記試験合格後に口頭試験準備としてタイムスケジュールを作成しました。やるべきことを明確にしておくことで時間を有効に使うことができ、事前準備も充実するようになります。
〇口頭試験に向けて1カ月強の間に準備することを考えました。受験申込書の業務経歴票の業務の詳細の説明の仕方、筆記試験のフォロー、面接想定Q&A、技術士(総合技術監理)としての見識など項目を整理しました。その他、試験場所や交通手段の確認、また宿泊(前泊)手配などは前回電気電子部門受験の経験が役立ちました。

●参考書など

 択一問題対策としては”技術士制度における総合技術監理部門の技術体系(第2版)”を基本にして、過去問題、総合技術監理部門に関する市販の受験テキストなども参考にしました。記述問題対策としては、総合技術監理部門に関する市販の受験テキストなどを参考にしました。なお、ある年度以降の過去問題は、公益社団法人日本技術士会のホームページからダウンロードできます。

●受験後記・資格をもっていて良かったこと

 技術士法に、技術士の資質向上の責務が定められています。公益社団法人日本技術士 会は「技術士CPD(Continuing Profesional Development:継続研鑽)を推進しており、学びや相互研鑽の場づくりを積極的に行っています。このような環境が身近にあり活用できることは素晴らしいと思います。

注)技術士第二次試験に合格された方が「技術士」となるためには、公益社団法人日本技術士会に登録の申請をし、技術士登録簿に必要な事項についての登録を受けなければなりません。なお、技術士の登録を受ける前に「技術士」という名称を使用した場合には、罰則が適用されます。
詳しくは、公益社団法人日本技術士会のホームページをご確認ください。